U-18日本代表に選ばれたMF徳永涼(写真=多田哲平)

 前橋育英の伝統ある14番を背負うMF徳永涼(3年)は、千葉県内でのトレーニングキャンプに臨んだU-18日本代表候補に初選出された。

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 キャンプ最終日の韓国大学選抜との練習試合(45分×2本)では、巧みなゲームコントロールで1-0の勝利に貢献。フル出場した1本目はボランチで、23分までピッチに立った2本目はインサイドハーフで、積極的にスペースに顔を出してはパスを捌き、時にはスライディングでボールを奪ってカウンターの芽を摘んだ。

 特に、攻撃のリズムを生む、その技術と戦術眼はハイレベル。「日本を背負っている自覚を持って、絶対に負けてはいけないという気持ちで臨んだ。相手が外国人だろうと、相手を見てサッカーすることはできるので、そういうところで優位に持っていけたかなと」と、徳永は手応えをもって試合を振り返る。

 徳永にとっては、今回が初の代表活動だった。今年3月のJヴィレッジカップではU-17高校選抜に選出されたものの、世代別代表に選ばれたことはこれまでなかった。ただ、3月のU-17高校選抜が解散したあとも、年代別代表に照準を合わせてきたとあって、今回U-18日本代表候補に選ばれても「嬉しかったですけど、感情的になることなかった」という。

 「ずっと準備してきたので、嬉しさというよりはすぐ先を見ていた感じです」

 そして念願の代表合宿は、小さくない刺激になった。

 「パススピードはこれが当たり前なんだなと認識できた。でも、このレベルでもボールを失わない力や、縦パスをつけたり、ゲームを作ったりするところは通用したので自信になりました」

 なにより大きかったのは、”対世界”を意識できたことだ。

 「世界を見て取り組むというところで、自分はまだまだだなと。基準はもう本当に世界。ひとつのパスでも、ただ通すだけではなく、世界基準でのスピードや質にこだわって自分のプレーを選択していくところは収穫でした」

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▽2022年度 U-18日本代表 国際試合
2022年度 U-18日本代表 国際試合