履正社の守護神GK湯地駿介

 身長163cmの守護神。プレミアリーグWESTでここまで6試合の履正社ゴールを守るGK湯地駿介だ。

 湯地は3月に行われたJ-VILLAGE CUPで大会MIPを受賞するなど活躍。ジョンカミィ信バーや植野麟兵とポジション争いを繰り広げている。

 湯地の武器は1対1の強さや守備範囲の広さだが、「シュートまでいかれる回数が結構あったのでそこが反省です。自分が止めるというよりも声で守りたいというのが自分の目標なので、もう少し落ち着いてプレーしたかったなというのがあります」と自分がシュートをストップするのではなく守備陣で一体となってシュートを打たせない守備を目指す。

 「ゴールを隠せ!」

 第7節のセレッソ大阪U-18戦では最後尾から湯地から何度もこの声が飛んだ。

 試合後には「セレッソの映像を見て、ゴールを隠すことが一番守れると思ったのでそこは徹底していました」と明かし、得点王争いでトップを走るFW木下慎之輔に対しては「CBに『僕は縦を狙うから中は消してくれ!』と試合前から言っていました」とCBと連携して相手エースを封じた。

 「やっぱり自分が予測しているのを超えてくるプレーがあるので、そこで予想を超えたプレーをさせないように考えていかないといけない」

 プレミアリーグで対戦する相手はやはりレベルが違うと実感。それに対抗するには相手に自由にやらせない事、得意の形に持ち込ませない事が何よりも大事だ。

 「初戦よりかはチームも自分も確実にレベルは上がってきていますし、どういう戦い方をすれば勝てるかがわかってきているので、もっと勝てるように研究していきたい」と湯地。開幕戦で鳥栖U-18に完敗したものの、その後は勝点も積み上げてこれたことで手応えも掴んだ。

 しかし、「試合を通して、特に入りの部分で慌てているとまでは言わないんですけど、もう少しリラックスして、もっと広く見て広く情報を沢山取り入れて、もっと的確にコーチングしてシュートを打たせないようにしたい。まだ無失点で終われた試合が無いので、無失点で終われるようにしたいです」と湯地が言うように無失点で抑えていないことが課題だ。

 それには守備陣だけではなくチーム全体での共通意識が必要。試合中は湯地の指示が常にピッチに響いているが「暗いとまではいかないけどもっと盛り上げていきたい」とチーム全体から声が出るようになればさらに相手は嫌がるのかもしれない。

【フォトギャラリー】 第6節 履正社 vs セレッソ大阪U-18

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