チームを率いる根引謙介監督も期待を寄せる(写真=多田哲平)

 「前線には特長を持った選手が多い。4人は前線ならどこでもできるから、組み合わせを変えることもできる。そこを上手く活かしながら、コンビネーションを入れていきました」

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 そう根引監督は手応えを語る。

 ただし期待が大きいぶん、要求はシビアになる。暁星国際では、才能の片りんを見せたものの、その回数は限られた。チャンスの数は相手よりも少なく、シュート数は暁星国際の10本に対し、半分の5本だった。

 「(2得点した古谷には)これから軸になってほしいし、古谷だけでなく、前線の選手は誰もが強い個性を持っているので、その意味でまだまだお互いポテンシャルを引き出せるし、もっとやれると思う。個々でもっとやってほしいですね。回数を増やしていきたいですし、それが強みになってくると思うので」

 そうした攻撃陣の成長が、ひいてはチーム力の向上につながる。指揮官は今後に向けて語る。

 「一つひとつですね。トーナメントは目の前の試合を勝たないと次がない。いくら優勝したいとか決勝に行きたいと言っても、勝たないと次はないのがトーナメントというもの。その意味で今回は次に進めたので、どん欲に目の前の試合に対してやっていきたいですね」

 見据えるのは、まず目の前の決勝戦。専大松戸との決戦は、5月10日に行われる。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
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