暁星国際イレブンは準々決勝で東京学館を下して4強入り(写真=多田哲平)

 暁星国際は5月5日、令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選の準々決勝で東京学館を2-1で下し、見事に4強入りを果たした。7日に本選の出場権をかけて、日体大柏との準決勝に臨む。

【マッチレポート】暁星国際 vs 東京学館

 準々決勝の東京学館で印象付けたのはタレント力だ。

 とりわけ強烈だったのがFW10劉炫緯(3年)、FW11浅野哲(3年)、MF9鶴田航生(3年)の3トップ。U-20台湾代表に名を連ねるCF劉はポストワーク良し、シュート良しの万能型で、左の浅野と右の鶴田はスピード抜群。この3人が織りなす攻撃は実に迫力があった。

 奪った2ゴールはいずれもこのアタッカー陣を活かしたカウンターだった。2分の先制シーンでは、奪ったボールを預かった右サイドの鶴田が逆サイドへ大きく展開し、これを受けた浅野がDFをはねのけながらボールを運び痛烈なシュートを叩き込んだ。

 さらに40分の追加点は、バイタルエリアに進入した浅野からのパスに滑り込みながら劉がプッシュして生まれたものだった。

 なかでも1得点・1アシストを決めた浅野の突破力は圧巻で、東京学館のDF陣を何度も困惑させていた。チームを率いる内藤雅也監督によれば、浅野は怪我が明けて3試合目で万全ではなかったというが、勝負を決定づけたそのプレーは印象的だった。さらに「万全になれば、もっと細かく走れるようになる」(内藤監督)というのだから、さらなる活躍に自然と期待が膨らむ。

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▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選