3年ぶり4回目の出場となる京都府代表、東山の福重良一監督

 12月3日、大阪市中央区の読売テレビ本社で第100回 全国高校サッカー選手権大会 近畿地区代表校 共同記者発表会が行われた。3年ぶり4回目の出場となる京都府代表東山からは福重良一監督が出席。

 「1回戦、初戦を大事に勝つ。ますはそこに生徒達と一緒に全精力を掛けてやっていき、近畿勢同士の対決が出来るように頑張ってやっていきたいと思います。」と挨拶した福重監督。

 京都予選の収穫については「毎試合得点する選手が色んなとこから出てきた。FWだけでなくDFがセットプレーで取ったりだとか、ボランチが駆け上がって取ったりだとか、本当に得点に関して"この子に頼らなあかんな"というのがなくなってきたのが決勝までの収穫だと思います」と話し、逆に課題については「エースストライカーというのが本当に課題で、"こいつに任せていれば獲れるんだ!こいつに預ければ決定的な仕事をしてくれるんだ"というところが課題だと思っています。」と触れた。

 チームのスタイルついては「"これしかできないんだ!"ではなく、色んなことに対応できるチームになろうといつも思っています。特にその中で考えているのが、一人一人が良さを出せるようなサッカースタイルを作っていきたいと毎年考えてやっています」と説明し、注目の選手については「部員全員に期待しています。ただ、今回は30名しか登録できないので最低限この30名に頑張ってもらいたい。全員に期待しています。一人だけにこだわってというのは全くないです」と、特定の選手ではなく、登録メンバー全員に期待しているとコメント。

 100回大会の記念大会という事については「今回の(近畿の)出場校でいうとわたくしよりも先輩の、草津東で言えば小林先生。奈良育英の上間先生。滝川第二の黒田先生。近大和歌山の川合先生。今は若い指導者に任せていて、僕にとっては凄い先輩だと思っています。僕らはその中で育ってきて、その方たちがまだ100歳になっていないので、"もの凄く歴史が深いんだな"と。"その上にも更に先輩の指導者の方たちがいるんだ"という事を認識して、僕たちも若くはないんですがそういう自覚を持って、若い指導者に"色んなことを伝えていかないといけないんだな"というのがこの100回の節目かなと思っています」と指導者の先輩たちを引き合いに出して選手権100回大会という歴史について話した。

 更に「わたくしも出場させてもらって、その頃の写真を見ればわかるんですが、短パンがもの凄い短くて全員シャツを入れていたんですよね(笑)。今はシャツも出てるしユニフォームもかっこよくなっている」と、会場を和ませることも忘れなかった。

 最後に「諸先輩方の良いところを、若い指導者に伝える立場になっているのかなと思っています。ですのでそういったところを伝えていきたいなと。そして継続して高校サッカーをより良くしていければと思っています。そして高校サッカーのその先があるわけで、その先の為の中学生・小学生、3種・4種と連携をして、高校サッカーで預かるという事がもっとスムーズになればいいかなと。そこに手助けが出来れば」と今後は指導者を育てながら、他年代とも連携していきたいと抱負を語った。

東山
1968年に創部。主なサッカー部OBには鎌田大地(フランクフルト)や池田昌生(湘南ベルマーレ)ら。
2018年にインターハイで3位。今年はインターハイベスト8、近畿大会優勝。
部員113人

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権