西武台イレブン

 11月15日、第100回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会がオンラインで行われ、11年ぶり4回目の出場となる西武台(埼玉)は、4年ぶり2回目の出場となる三重(三重)との対戦が決まった。

 西武台は抽選会の前日11月14日に行われた第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選の決勝で浦和南と対戦。

 前半、ショートパスよりも前線の11番細田優陽と10番市川遥人をターゲットにしてロングボールを入れ、その間に中盤もフォローに入りつつセカンドボールを拾い主導権を握る。

 後半に入ると、FW10番市川と11番細田が縦関係のポジションチェンジをしながら、攻撃の起点となり、DFの背後よりも足元で受けながら攻撃のリズムを作りゴールに迫るが、浦和南のDFは中央を絞り決定機までは作らせない。

 さらに攻撃の時間帯が多い中でも、守備の方ではしっかりとリスクマネージメントが出来ており、相手に数的優位な状況を作らせず、カウンター対応をして、浦和南の得点を許さない。

 しかし西武台も80分で得点が奪えずに試合は延長戦へ。延長後半6分、右サイドの深い位置からのセンタリングを中央で3番安木颯汰が打点の高いヘディングシュートを決め、ようやく均衡を破った西武台がその1点を守り切り、11年ぶりの選手権切符を勝ち取った。

 そして決勝翌日は選手権大会の組み合わせ抽選会。三重との対戦が決まると、抽選結果を受け西武台・原田蓮斗主将は「三重高校はインターハイにも出場している強いチーム。チャレンジャーの気持ちで戦って、全員攻撃、全員守備を見せたい。埼玉代表としてしっかりしたプレーを見せたい」と意気込みを語った。

 全国大会は12月28日に開幕。西武台の初戦は12月29日、決勝戦は来年1月10日に国立競技場で行われる。

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権