前橋育英・山田耕介監督

 インターハイ、そして選手権ともに優勝経験のある強豪・前橋育英。群馬県のみならず、日本の高校サッカーシーンを牽引する名門だ。現在参戦中の高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ2021 関東においても、7月19日現在で暫定首位に立つなど、出場を決めているインターハイに向け好調をキープしている。そんなチームを率いる名将・山田耕介監督に、激しい撃ち合いとなった東京ヴェルディユース戦の試合後、話をうかがった。

ーー凄いゲームでしたが改めて今日の試合を振り返っていただけますでしょうか?

 前半はリズムの良い時にトントントンと3点取れたんですけれども、内容的にこの様子だと後半は厳しいなというのは予想していました。4点目が大事だと思っていたんですけれども、相手にやられてしまって。とくに後半は全部握られてしまいました。「どこからプレスをかけたらいいのか?」ということを選手同士でも悩んでいたようで。

 後半、選手たちとはある程度ラインを上げて「スイッチが入ったところで行こう」という話をしまして。なんとか持ちこたえたという感じですかね。

ーー後半も立ち上がりはいい攻撃が見られましたが、苦しくなってしまった大きな原因はどのあたりだと思われますでしょうか?

 やはり、ボランチ、シャドーのところの縦パスを見事に入れられてしまったところでしょうかね。あそこのコースを消さないといけないんですけれども、ヴェルディユースの選手たちが上手くて。あの縦パスを決められてしまうとCBはちょっと大変ですね。

ーーここ数試合、リーグ戦では点も取れていますが、攻撃陣に関してはいかがでしょうか?

 そんなスーパーな選手はいないんですけれども全員で点を取っているという感じです。パターン的にももう少しアイデアのある攻撃を増やしていけたらなと思っています。

東京ヴェルディユース vs 前橋育英

ーー逆に守備陣に関しては完封が続いていましたが?

 そうなんですよね。今日のゲームを課題として修正しなくちゃいけないかなと思います。

ーー今日のゲームにおいて山田監督から見てよく働いていたと思う選手などはいましたでしょうか?

 みんな頑張ったとは思いますけれども、押し込まれながらもCBの2人、桑子流空と柳生将太は頑張っていたかなと思いますね。

ーー決勝ゴールを決めたMF笠柳選手などはいかがだったでしょうか?

 最後はよく決めてくれたと思います。ただ期待は大きいのでこれからもっとやらなくちゃいけない選手だと思っています。

ーー次節では昌平との試合になりますがどういったゲームにしたいと思っていらっしゃいますでしょうか?

 昌平さんも非常にいいチームなので、点は取られる可能性も高いと思います。その中でなんとかウチも点を取っていいゲームをしたいと思っています。

ーー昌平戦の後に和倉ユースが控えていますが、ここではどういった調整を考えていらっしゃいますでしょうか?

 インターハイに向けて、ちょっと人数を多めに連れて行って、いろいろな選手を試したいなと思っています。

ーーそのインターハイですが、どういった舞台にしたいと思っていらっしゃいますでしょうか?

若干メンバーも変わってくるんじゃないかと。登録が17名なのでポリバレントな選手が必要になってくると思います。選ばれた選手でいいゲームができればと思っています。

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2021関東
高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2021関東