7月5日、アジアサッカー連盟(AFC)は、AFC U17女子アジアカップインドネシア2022、AFC U20 女子アジアカップウズベキスタン2022の中止を発表した。この発表を受け、今井純女子委員長、U-19日本女子代表・池田太監督、U-16日本女子代表・狩野倫久監督は日本サッカー協会(JFA)のオフィシャルサイト上で以下の通りコメントしている。

▽今井純子女子委員長
「今回、育成年代ということもあり、アジア各地での新型コロナウイルス感染拡大の様々な状況、1次予選、2次予選を実施して上位ラウンドへと進行していくことが非常に困難ということで、残念ながら育成年代の女子アジアカップ全体が中止となってしまいました。育成年代代表の目標は、1つでも多くの良い経験を積み上げて将来に向けて成長することです。その中でも国際経験、プレッシャーの掛かる大会の経験は何物にも代えがたい貴重な経験の場であり、非常に残念です。ワールドカップへどのような方法でアジアからの出場チームを決定するかはまだ不明ですが、出場できることを想定し、そこに向けて両代表の強化活動を変わらず継続していきます。まだ国際経験が困難な時期が続きますが、状況を見ながらできる限りの良い経験が積めるよう進めていきたいと思います」

▽U-19日本女子代表・池田太監督
「選手達が大きく逞しく成長できる大会が中止となり本当に残念です。しかし健康や安全が大切なことは間違いありません。アジア各国との戦いは選手達の成長や経験値を上げることと共にワールドカップ予選という次へのステージがかかっている緊張感や達成できた時の自信などを得られる機会と考えていました。今後の活動で海外のチームとの対戦も調整して継続的に強化していかなければならないと感じています。アジアの出場枠がどのように決定されるのかはまだ分かりませんが、2022年8月にコスタリカで予定されているワールドカップに向けて引き続き選手達と成長の歩みを止めず、進んでいきます」

▽U-16日本女子代表・狩野倫久監督
「U-16日本女子代表は、今年の4月に新チームとして立ち上げ、AFC U17女子アジアカップ優勝をひとつの目標にし、そこからFIFA U-17女子ワールドカップインド大会での躍進を大きな目標に掲げていました。前回のFIFA U-17女子ワールドカップに続き、AFCの大会が中止になったことで国際経験を体験できないことは残念ではありますが、今後の目標や選手たちの目指すべきところ「世界のなでしこになる」は変わることはなく歩みを止めてはいけません。今回の中止を更なるステップアップ、今後の成長を更に加速させるきっかけになるよう、今後の目標に対し、今一度内省し今後への歩むべき道筋を立て、未来に向かい今まで以上に日々全力で迷うことなくチャレンジして欲しいと思います。我々スタッフ一同、これからも育成年代の強化・育成、レベルアップのために、より一層尽力していきます。まだまだ大変な状況下にありコロナウイルスによる影響は今後も続くかもしれませんが、皆さんと共に、この状況を乗り越えていきたいと思います」