青森山田・黒田剛監督

 高校サッカーシーンにおいて“絶対王者”の異名を取るのが青森山田だ。選手権では2度の優勝を誇り、3大会連続決勝進出中、インターハイでも全国制覇の経験があり、今シーズンのプレミアEASTでも現在首位を走るなど、圧倒的な成績を残している。そんな青森山田を率いる黒田剛監督にインターハイ青森予選の準々決勝後にインタビューを行った。

ーー今日の試合を振り返っていただけますでしょうか?

 まず試合内容云々よりも、AチームはプレミアEASTの清水エスパルスユース戦以来実戦から離れていたので、感覚を取り戻すという意味合いも含めて戦いました。上手く行ったところとなかなか上手くいかなかったところはありましたけれども、それはサッカーなので。そういう中で、もう少しコンビネーションをうまくやれたのかなというところだったり、2トップのちょっとしたミスがあったりしたので、その辺は修正するところや課題なのかなと思います。ただ課題などはあった方がいいと思いますので。あとは決勝が芝生での試合なので、芝で1試合やらせたかったというのはありました。

ーー決勝まで連戦になりますがコンディション的に難しいところなどあるのではないでしょうか?

 AチームとBチームでうまく戦いながらというのもあるので。昨日(田名部戦)はBチームだったんですけれども、今日はAチームですし、明日以降もなるべく連戦にならないように、いろいろと使い分けながら戦いたいと思っています。ただ今日から(決勝の)7日までは暑くなってくるようなので、その辺りの体力の消耗には注意したいと思っています。

ーーMF松木選手はU-20日本代表候補トレーニングキャンプから戻ってきて今日が初めてのゲームですよね?

 そうですね、3日の夜に戻ってきて。まだ少し疲労も残ってはいると思う中、今日はまずまず走れてはいたかなと思いますね。

ーー今日は守備面ではピンチらしいピンチもなく危ないシュートもなかったかと思いますが?

 まあカウンター対策ですね。カウンターを受けないようにすることがひとつ挙げられますし、こういったゲームの中では蹴られてくることもあるでしょうし。やはり気持ち的に攻勢に入り過ぎてしまうと、ボールを失った瞬間にカウンターというものは出てくるので。そういう意味では、AチームとBチームの違いというか、完成度の違いは少し見られたかなと思いますね。決定打は打たれていなかったという部分ではまずまずだったかなと思います。

ーー全国のチームが「打倒!青森山田」を狙っていますがその辺りについてはいかがでしょうか?

 青森山田というチームは、相手がどうであろうとどんな時でも自分たちのスタイルを変えないで戦うということを考えているチームです。まず考えるのは自分のチームのことですね。

ーーインターハイ制覇はまだ1度のみで“絶対王者”としては少ない気がしますが?

 夏の暑さ対策は注意したいと思っています。消耗が激しいですし、強い直射が当たりっぱなしのグラウンドもあるので。今年は選手たちにも(インターハイのことは)言っているので頑張ってくれると思います。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選