4月11日に、浦和駒場スタジアムで高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第2節、浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と、流通経済大柏(千葉)が対戦し、終始ゲームを支配した流通経済大柏が、2−1で勝利を収めた。試合後、流通経済大柏の榎本雅大監督は試合の総括や今後の課題を語った。

ーー今日の試合を振り返っていかがでしたか?

 最後の失点がなければよかった。ああいう(ロスタイムで失点を許す)ところは課題ですね。今日の試合は、結果として2点取れましたが、4-0に出来るくらいのチャンスはあった。試合の中で、甘さが出たかなと思います。

ーー先制点のPKについて。

 (渋谷諒太が)良いところに走り込んでいた。ファールで止められてPKという形になったが、チームとしてやってきたことが、結果として出た。作戦通りでしたね。

ーーハーフタイムには、どのような指示を出されましたか?

 1点リードで試合をしている状況のなかで、選手たちはどのようにゲームプランを進めるか。どうすべきなのかを考えさせることが多いですね。選手に考えさせたいので、技術的なことを細かく言うことはあまりないです。

ーー監督の、ベンチから檄を飛ばすシーンが印象に残りました。

 「チャレンジしているかどうか」を大切にしています。チャレンジをしていれば、ミスをしてもいい。躊躇するために試合に出ているわけではないですし、「チャレンジしない姿勢」があったら、試合中に言われることは、選手もわかっていると思います。

ーー2点目は、FKからの橋本選手のヘディングでしたね。

 橋本が、ゲームに入れていないところがあったので、彼に対しては「思い切りいけ。上背もあるのでヘディングで1点取ってこい」と言って、試合に送り出しました。得点が取れてよかったです。

ーーロスタイムの失点について。

 怒っているわけではないが、隙であり、ファールで逃げると言う“弱さ”も見えた。きちんと学習してくれる選手たちが揃っているので、これからはやってくれると思いますよ。

ーー技術力の高い選手が揃っている印象を受けました。普段はどのような指導をされているのですか?

 一つは練習の強度が強い。そのなかで、「スピードをあげた中でもどうやってプレーするか」を考えながら、雑にならないように取り組んでいます。

ーー選手指導で大切にされていることは?

 “やる気”ですかね。“主役”である選手が、どのような自覚を持つか。そこが一番大事かなと思っています。変な試合はしていないと思いますが、今日は60点くらい。選手たちが「やってくれそうな雰囲気」はありますが、まだまだよくなると思っています。

ーー今シーズンの抱負や目標は?

 全部勝ちたいと思ってやっています。去年は「3冠」と言う大きな目標を狙っていましたが、今年は足元固めて、「日本一になる」ことですね。「3冠」も狙っていますが、まずは少しづつ、目の前のことを積み上げていきたいですね。

ーー榎本監督が輩出したい選手はいますか?

 サッカーの本質を理解して、その上で、「自分がどういう選手なのか」を主張できるようなプレーヤーを輩出していきたいですね。各チームのプレーモデルの違いはあると思いますが、それだけではない部分もある。サッカーのことを知った上で、一人の選手として競技と向き合っていくことが大切かなと思います。

(取材=池田鉄平)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2021 EAST
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