田嶋幸三会長

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が新型コロナウイルスに感染していることが3月17日に確認された。

 田嶋会長は2月28日に北アイルランドのベルファストに向けて成田を出発し、翌29日の国際サッカー評議会 (IFAB)の年次総会に出席後、オランダで3月2日に欧州サッカー連盟(UEFA)の理事会、3日にはUEFA総会に出席していた。その後はアメリカに渡航し、2023年女子ワールドカップ招致活動などを行い、3月8日に帰国した。

 帰国後については「在宅勤務を行なっている日本サッカー協会ですが、先週は何日か協会へ行き、理事会の準備を行いました。その間、会議にも出席しました。14日理事会が無事終わりほっとして帰宅しました。同じ日に、セルビア協会会長の感染をネットで知りました。UEFA 総会で近くにいらっしゃった事は覚えています。スイス協会会長も同席していましたが、このことが原因かどうかはわかっておりません。気温が低くなった事もあり少し寒気を感じ、15日に体温を計ると微熱がありました。16日に文京区の保健所に相談しました。海外渡航歴、また、会議同席者の発症を伝えたところ診察を受けることになりました。結果が出たのは本日17 日火曜日午後です。発症日は14 日ということでした」と説明している。また、「私と接触した方にしっかりと伝えなければならない、そして、お世話になっている文京区の方々に迷惑をかけてはならないと思い、このような形でお伝えすることとしました」とコメントしている。田嶋会長のコメント全文は以下の通り。

 本日、私の検査結果が新型コロナウイルス陽性と出ました。現在の体調は、多少熱があり、検査したところ肺炎の症状もあるそうですが、元気です。今後は文京区保健所、医師の指示に従い治療に専念していきます。

 2月より、私たちサッカー協会は常にビル内での消毒などどこでもできるよう徹底してきました。私も含め、役職員全員で手洗い、手の消毒、うがいなどを実行してきました。また、2月26日から在宅勤務などを行い、新型コロナウイルスに対する対策を実施してきました。

 2月28日より海外出張で、ベルファストでの IFAB 年次総会に出席、続いて3月2日アムステルダムでの UEFA 理事会では2023年女子ワールド・カップ招致プレゼンテーションを行いました。翌3日の UEFA 総会には、UEFA 全加盟協会の役員が出席されていました。3月初頭のアムステルダム、ヨーロッパでは新型コロナウイルスに対して現在程の緊張感はなく、皆さん、ハグ、握手、ビズなども行っている状況でした。次の訪問地はアメリカ、3月5日 She Believes Cup なでしこの試合を視察、翌6日は 2023年女子ワールド・カップ招致活動でニューヨークに行きました。アメリカにおいても、新型コロナウィルスに対する危機感は現在ほどではありませんでした。そして8日の帰国後、何事もなく生活していました。在宅勤務を行なっている日本サッカー協会ですが、先週は何日か協会へ行き、理事会の準備を行いました。その間、会議にも出席しました。14日理事会が無事終わりほっとして帰宅しました。同じ日に、セルビア協会会長の感染をネットで知りました。UEFA 総会で近くにいらっしゃった事は覚えています。スイス協会会長も同席していましたが、このことが原因かどうかはわかっておりません。気温が低くなった事もあり少し寒気を感じ、15日に体温を計ると微熱がありました。16日に文京区の保健所に相談しました。海外渡航歴、また、会議同席者の発症を伝えたところ診察を受けることになりました。結果が出たのは本日17日火曜日午後です。発症日は14日ということでした。私と接触した方にしっかりと伝えなければならない、そして、お世話になっている文京区の方々に迷惑をかけてはならないと思い、このような形でお伝えすることとしました。また、日本で世界中で多くの方が感染し、この病気と闘っている中で、私自身も、しっかりとこの疾病と向き合う事を選択しました。年度末、評議員会など重要な会議があります。日本サッカー協会は理事会、評議員会、職員も含めて素晴らしい組織となっています。私が少しの間いない事でサッカー協会の業務が停滞する事はありません。楽しみにしていた、J ビレッジからスタートする聖火のグランドスタートも、残念ながら立ち会えません。オリンピック、全てのスポーツが、日本、世界中で安心して行える事を祈っています。

 発症日の14日までは、濃厚接触とはならないとのことですが、 ここまで知らずに会議でご一緒した方々、JFA 役職員の皆様、メディアの皆様、その他私が立ち寄った各所の皆さまにご心配をおかけする事、本当に申し訳ないと思います。しかし、この疾病と向かい合う事でこの新型コロナウィルスに対する偏見を無くしたりする事に貢献できればと思います。この疾病の様々な研究に協力し、戻ってきます。