前橋育英DF桑子流空

 現在、高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ2021 関東に所属している前橋育英。そんなチームをまとめているのがCBの桑子流空だ。空中戦での強さ、カバーリング能力の高さなどを備えた屈指のDFに、リーグ戦や選手権などについて話を聞いた。

ーーまず高校入学前の所属チームを教えていただけますでしょうか?

 前橋FCです。

ーーポジションはどこだったのでしょうか?

 CBをやっていました。

ーー別のポジションをやってみたいと思ったことはありませんか?

 やっぱり攻撃をやってみたいと思ったこともあったんですけど、性格的にも自分は後ろ(DF)が向いているのかなと思っています。

ーー自分のストロングはどういうところだと思っていますか?

 ヘディングの高さ、空中戦、あとはディフェンスラインを統一して、インターセプトなど狙いを持った守備というところだと思っています。

ーーインターハイは残念な形で終わってしまったと思いますが、敗戦から見えた課題などはあったでしょうか?

 最近の試合でも立ち上がりに失点してしまうケースが多くて、試合の入り、立ち上がりの部分はしっかり集中していかなければいけないと感じています。もう1つは決定力不足というところだと思います。決め切るところを決め切れなくて、自分たちに流れを持って来ることができなかったり。インターハイの東山戦ではそういうところがあったので、そこは改善しなければいけないと思っています。

ーー東山戦は意識していましたか?

 そうですね監督もそういう話をされていましたし、自分たちも東山戦は前半戦のひとつのヤマだと思っていましたので。気合は入っていたんですけれども不甲斐ない結果に終わってしまいました。

ーー東山はどこが上手かった、強かったと感じましたか?

 前半は迫力が凄くて、まずその部分で負けてしまいました。ディフェンスも引いてしまって、失点の場面でももうひとつ寄せられなくて決められてしまったという感じです。

ーープリンスリーグではいま(10月6日現在)暫定ながら2位に付けていて、まだまだ優勝も狙える位置にいますが?

 10月上旬から再開されるので、再開してからの戦いは参入戦に向けても重要な試合になってくるので、それをもう一度チームでしっかり共有し、練習から強度をあげていきたいと思っています。そのヤマを乗り越えないといい形で参入戦にも入れないので、しっかり締めて戦っていきたいです。

練習中の前橋育英DF桑子流空

ーーやはりプレミア昇格は狙いたいところですよね?

 まだ前橋育英はプレミアリーグで戦ったことはないですし、でそこはひとつの目標なので、自分たちの代で昇格を決めたいです。プレミア昇格を決められれば、周りからも注目されますし、ひとつ下の代にもいい選手が多いので、彼らのためにも絶対に決めたいと思っています。

ーー憧れの選手やプレーを参考にしている選手などはいますでしょうか?

 パリ・サンジェルマンのセルヒオ・ラモス選手です。CBとしてもう名前だけでも恐れられるくらいのプレーヤーですし、空中戦も強いですし球際も強くて、1対1の守備でも圧倒的な力を持っているので。試合前に動画を見たり、そういう部分は憧れています。

ーー戦術とか気になっているチームはありますか?

 チームとしてはマンチェスター・シティです。あのビルドアップは見ていて本当におもしろいなと感じます。

ーー今のチームの仕上がりは現状どんな感じでしょうか?

 まずは再開されるプリンスリーグに向けて調整しているんですけれど、現状だとまだコンディションが上がっていない選手が何人かいたり、ケガをしている選手もいるので、足りない部分はいる選手でしっかり補っていくことが大切だと思っています。今年のチームは選手層が厚いと自分でも感じているので、チーム一丸となって勝っていきたいなと思っています。

ーー群馬には、同じプリンスリーグに所属している桐生第一というライバルチームがありますが?

 やはり群馬を勝ち抜くには絶対に倒さなければいけない相手ですし、選手はみなそこは意識していると思います。プリンスでは最初の試合で負けているので、借りを返すというか、次は絶対に勝たなければいけないですし、選手権予選でも勝ち進めば恐らく当たる相手なので、“絶対に勝ちは譲れない”というか“群馬の王者は前橋育英だ!”というところはしっかり見せつけたいと思います。

ーーライバルとはいえ、桐生第一には仲の良い選手も多いのではないですか?

 そうですね(笑)。吉田遥汰選手とか青木暖選手とか小林凌大選手とか。桐生第一は結構多いいです。でも試合になれば関係なく、負けられません!

ーーリーグ戦も再開され、選手権予選も始まりますが意気込みをお願いします

 インターハイは本当に不甲斐ない結果に終わってしまったので、選手権はチームでしっかりまとまって、先を見るのではなく、目の前の試合を一試合一試合全力で戦い抜いて、目標にしている日本一を取りたいと思っています。