ーー今回の出来事で改めてサッカーができる喜びを知りました。最後に子供たちにメッセージをお願いします。

子供たちはサッカーを通じて生活が成り立っています。サッカーがなくなってしまえば、私たちは何も伝えてあげられません。生徒たちはサッカーができる喜びを理解して、人とのつながりを大切にして欲しいですね。そして、いつかまた全員でサッカーができると信じて、指導者も子供たちももう1度あの感動を味わえるようにやっていくしかありません。

何人かの指導者と話しましたが、私自身もサッカーをできていたことが「本当に幸せだった」と再認識させられました。普段の日常が戻ると信じて、生徒ともに生活して乗り越えていく。感染しない、感染させない。そして、モチベーションを落とさずに何年か先の未来に向かって歩んでいく。今まで当たり前だった生活がそうではなくなり、逆に新しいものが生まれるチャンスでもあります。今後何が伝えられるかを考えながら、私たちも動いていきたいですね。

(取材=松尾祐希)