優勝候補との呼び声も高い前橋育英

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)が7月24日から、30日にかけて徳島県内の各会場で開催される。シーズンが始まる前から青森山田(青森)の優勝を予想する声が多かった昨年とは違い、今年は飛び抜けたチームがいないのが特徴。プレミアリーグWESTで奮闘を続ける静岡学園(静岡)も県予選で涙を飲んだため、どこかが勝ち上がってもおかしくない混沌とした戦いが予想される。そんな熱戦必須の大会を4つのブロックに分けて紹介。今回はCブロックを展望する。

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【Cブロック】
磐田東(静岡)、前橋育英(群馬)、長崎総科大附(長崎)、聖和学園(宮城)、立正大淞南(島根)、富山第一(富山)、札幌光星(北海道2)、徳島市立(徳島1)、三田学園(兵庫)、矢板中央(栃木)、帝京長岡(新潟)、佐賀東(佐賀)、東山(京都)

 Cブロックは昨年、ベスト4の静岡学園を予選準決勝で下し、代表権を掴んだ磐田東(静岡)がシードとして2回戦から登場する。17年ぶり2回目の出場だが、サッカー王国・静岡を勝ち抜いた力は確か。主将のDF森蓮太(3年)を中心のチームとして統率がとれており、ハイプレスからの攻撃を志向する。予選で2度のPK戦を制した粘り強さが発揮できれば、全国でも面白い存在になりそうだ。

 磐田東への挑戦権をかけた前橋育英(群馬)と長崎総科大附(長崎)も面白い対決だ。前橋育英は高校年代屈指のダブルボランチであるMF徳永涼(3年)、根津元輝(3年)がチームの軸だが、前線にはFW小池直矢(3年)と高足善(3年)、後方には185cmのDF斉藤航汰(3年)がそびえ、大きな穴は見当たらない。優勝候補との声が多く聞かれるのも納得のラインナップだ。対する長崎総科大附もGK亀井一起(3年)、MF竹田天馬(3年)など注目度の高い選手は多い。支配率で上回りそうな前橋育英の土俵に持ち込ませない戦いをできるかが、勝敗の鍵を握りそうだ。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)