東出壮太(ひがしでそうた) 北陸大学4年生MF(写真=REIBOLA)

 鹿島アントラーズやセレッソ大阪で活躍した石神直哉氏(FC TIAMO枚方)が編集長を務めるREIBOLA(レイボーラ)より、Jスカウトも注目する次世代型選手名鑑REIBOLA EYEに登録されている選手の中から、注目選手をピックアップ!(協力=REIBOLA)

東出壮太(ひがしでそうた) 北陸大学4年生MF 前所属: 津工

 オフザボールの動きでバイタルエリアを制し、そこからのドリブル、シュート、パスでのチャンスメイクに自信!!北陸大学MF東出壮太(4年生)親への感謝を胸に「必ずプロになって親孝行してあげたい。」

 三重県津市出身。兄の影響で5歳からサッカーを始める。小学、中学、高校と西が丘SS、FCヴォラーレ、津工業高校と地元でプレー。小学時に2010東海トレセンU-12や、中学、高校時代には三重県トレセンや国体メンバーなどに選抜されている。
 大学は高校の監督の勧めから北陸大学に進学。入学してからすぐスタメンに抜擢されるが大学生のフィジカルの強さ、スピード感などに順応できず夏以降にスタメンから外される。2年時には10番を背負うもリーグ開幕の1週間前に第5中足骨を骨折してしまい約3ヶ月離脱後、復帰はするが、自分の思うようなプレーが出来なく苦しむ。

 自分では漠然とプロになりたい想いがあった。自信もあった。その反面、大学でうまくいかないことに焦りや諦めも感じていた。
 そんな時実家に帰省した際に親と将来について話す機会があり、自分が大学に通っていることが当たり前じゃない。親の助けがあってこそ大学で好きなサッカーもプレーできていることに、改めて親への感謝を痛感した。だからこそ、漠然とした夢が「必ずプロになって親孝行してあげたい。」と、東出にとって明確な夢へと変わった。3年時からは1、2年時にやっていたアルバイトに制限をかけ今まで以上にサッカーと向き合い覚悟を決めた。
 小柄な体型ながらも良いポジショニングで、キレのあるドリブルとパスでチャンスメイクし、自らもゴールを狙い攻撃にアクセントつける。「2年生から10番をつけさせてもらっているからこそ、得点とアシストという目に見える結果でチームを引っ張っていきたい。」と、天皇杯本戦とインカレでの活躍を誓う。

(text by Hideo Tanaka)