帝京長岡MF谷内田哲平(写真=森田将義)

 Bブロックの本命は今年が勝負の年と位置付ける帝京長岡(新潟)だ。今年はインターハイへの出場は逃したが、選手権に照準を合わせて強化を進めてきた。下部組織である長岡ジュニアユースFC時代からチームメイトであるMF谷内田哲平(京都内定)とFW晴山岬(町田内定)、DF吉田晴稀を中心としたテクニカルな戦いは、選手権で8強となった昨年よりも更に成熟している。組織的な”エイミーフットボール”をテーマに掲げる熊本国府(熊本)との初戦は難関だが、突破すれば埼スタまで駆け上がっても不思議ではない。

もう一つの有力候補は、5年ぶり5回目の出場を掴んだ日大藤沢(神奈川)か。予選決勝でインターハイ王者・桐光学園を破った実力は確か。主将のDF青木駿人を中心とした守備は、県の二次予選で無失点。攻撃も清水の練習に参加したMF植村洋斗や、素材感溢れる191cmの大型FW鈴木輪太朗イブラヒームらを擁し、トーナメントを勝ち上がるだけの可能性を秘めている。ただ、初戦で激突する広島皆実も日本一の経験を持つ実力校。今年もMF田中博貴や岡本拓海といった個性的な選手が在籍し、番狂わせを虎視眈々と狙っている。

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▽第98回全国高校サッカー選手権
第98回全国高校サッカー選手権