優勝した青森山田

 青森山田の2度目の優勝で幕を閉じた平成最後の選手権は、守備の印象が強く残る大会だった。1回戦こそ大差の試合が目立ったが、以降は1点差またはPK戦で決着がついたゲームが多く、全46試合のうち29試合がロースコアでのゲームとなった。負ければ終わりのトーナメントでは「まずは守備から」という考え方が定石だが、今大会は出場校が決まった段階で守備を重視するチームが並んでいたのが大会の特徴と言える。

青森山田はその最たるチームで、プレミアリーグEASTで格上と互角に張り合うために磨きをかけたブロック守備を今大会でも徹底。準々決勝以降はゴールネットを揺らされたが、DF二階堂正哉が「選手権に向けて、守備の所を本当に頑張ってきた。大会通じて無失点は少なかったけど、大会を通じて、『まずは守備から入ろう』と意識できたのが良かった」と振り返るように、高い守備意識抜きでは、栄冠は語れない。特筆すべきは、「青森山田で一番大事にしている」(二階堂)シュートブロックだ。チーム内では”ゴールを隠す”と呼ばれる動きで、DFは身体を張ってシュートコースに飛びこむ。GKがキャッチするのは最終手段であり、DF陣が防波堤となる回数が高ければそれだけ失点のリスクも減らせる。2年前も、”ゴールを隠す”動きを徹底出来ていたのが、初優勝の要因で今大会でもDFのシュートブロックによって、ピンチを防いだ場面は多かった。

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