東福岡を沈めた直接CKを決めた針谷岳晃(昌平)

 7月27日に広島県で開幕した夏の高校日本一を懸けた高校サッカーインターハイ(総体)。29日までに3回戦を終え全国8強が出揃った。

 ユース勢も参加する高校年代最高峰のリーグ、プレミアリーグ(EAST / WEST)でも上位争いをする4校、史上初の3連覇を狙う東福岡(福岡)、昨年度準優勝の市立船橋(千葉2)、青森山田(青森)、流通経済大柏(千葉1)らが優勝争いの中心となると思われた今夏のインターハイ。しかし、その一角、3連覇を狙った東福岡が初戦となった2回戦で昌平(埼玉1)に2-3で敗れまさかの早期敗退となった。試合開始直後にMF藤川虎太朗のゴールで先制点を奪った東福岡だったが59分にMF松本泰志のゴールで逆転を許してしまう。66分、DF小田逸稀の同点ヘッドで追いつくも、迎えた後半アディショナルタイムにMF針谷岳晃に直接CKを決められ東福岡の夏が終わった。

 プレミアリーグEASTを首位で折り返した市立船橋は初戦の秋田商(秋田)では1年生MF郡司篤也のハットトリックの活躍で3-0で勝利すると前回大会準決勝で戦った関東一(東京1)との2回戦でもスーパー1年生MF郡司がゴールを挙げチームを3回戦へと導いた。そして、続く3回戦でも2戦8発の鹿児島城西(鹿児島)を2-0で下した市立船橋は3戦6得点無失点で8強入りを果たした。千葉予選を無失点で千葉第1代表の座を掴んだ流通経済大柏は初戦の2回戦では尚志(福島)に1-0で、3回戦では日本航空(山梨)にスコアレスで突入したPK戦の末に勝利し8強進出を決めた。

 プレミアリーグEASTで市立船橋を追いかける2位の''東北の雄''青森山田はU-19日本代表GKの廣末陸、ジェフユナイテッド千葉加入内定のMF高橋壱成ら多くのタレントを擁し、11年ぶりの日本一に向けて1回戦でプリンスリーグ東海所属の中京大中京(愛知2)と対戦。FW鳴海彰人の圧巻の5得点を含む計6発で中京大中京に圧勝。その後も、プリンスリーグ中国所属で前回大会4強の立正大淞南(島根)、そして2戦連続PK勝ちの鹿島学園(茨城)を連破し準々決勝に駒を進めた。

【次のページ】 初出場の昌平が強烈なインパクト

▽2016年高校サッカーインターハイ特設サイト
2016年高校サッカーインターハイ特設サイト