高校サッカードットコムでは全国津々浦々、強豪校の2015年シーズンを振り返る!今回は鹿児島実(鹿児島)をピックアップ。

【鹿児島実業(鹿児島)・9年ぶりの全国総体出場!名門復活への兆し】

 県内大会優勝98回、九州大会優勝13回、選手権でのべスト8以上が13回(内2回の優勝、3回の準優勝)とその功績は輝かしいばかりの名門・鹿児島実

 全国にその名は知られ優秀な選手が集まる分、多くのチームからマークされ続けているが、そんな中でも結果を出し続ける「強い」チームだ。創部から8年後に松澤隆司氏が監督に就任。その後40年以上にもわたり同校を率い、実績を残してきた。松澤監督はその実績を称えられ、鹿児島県から県民栄誉賞を授与された名実ともに「名将」である。2011年、そんな松澤氏の後をついで監督となったのは、教え子でもある森下和哉氏だ。

 伝統校の重圧もある中、選手と何度も正面からぶつかり、向き合い続け、厳しくも熱い指導で2014年9年ぶりの全国総体出場、そしてベスト8に。その勢いそのままに2015年も全国総体に出場。辛くも2回戦で敗れたものの「名門復活」を印象付けた。その後の選手権では4戦16発と得点力の高さを見せつけたものの、準決勝で王者鹿児島城西に1-3で敗れた。

 そして2016年、新人戦では選手権につづき鹿児島県ベスト4。黄金期にはまだあと一歩だが、若い指揮官の元、着実に力をつけている。今後も伝統校が刻む新たな歴史に期待したい。

▽2015年主なシーズン戦績
リーグ戦:プリンスリーグ九州7位
総体:全国大会2回戦敗退
選手権:鹿児島予選準決勝敗退

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鹿児島実業