大津FW一美和成(写真:選手名鑑より)

 高校サッカードットコムでは全国津々浦々、強豪校の2015年シーズンを振り返る!今回は期待された全国制覇には惜しくも手が届かなかったが、悲願のプレミアリーグ昇格を勝ち取った大津(熊本)をピックアップ。

【 大津(熊本)・強力2枚看板を擁し13年度以来のプレミアリーグ昇格を勝ち取る 】

 共にガンバ大阪入団が決まったU-18日本代表DF野田裕喜、FW一美和成の2枚看板を擁した大津の2015年シーズンは“嬉し涙”と“悔し涙”が入り混じった1年となった。

 まずは“嬉し涙”を流したリーグ戦。一美に加え、MF原岡翼、MF吉武莉央らが織り成す攻撃力を武器に3年ぶりのプリンスリーグ九州王座奪還を果たすと、参入戦も勝ち抜きプレミアリーグ昇格を決めた。リーグ戦全18試合で叩き出した得点は他チームを圧倒する「66」と驚異的な数字を叩き出したことも特筆に値する。

 一方、トーナメントコンペティションにおいては総体、選手権共に優勝候補の一角に挙げられながらの早期敗退。総体では野田の怪我の影響もあってか3回戦で、選手権では強豪・前橋育英(群馬)との注目ゲームに競り負け2回戦でそれぞれ“悔し涙”に暮れた。

 迎える新シーズン、目指すは悲願の日本一達成。そして1年で降格となった2013年度の二の舞は避けたいプレミアリーグWESTでは残留が当面の目標となるだろう。

▽2015年主なシーズン戦績
リーグ戦:プリンスリーグ九州優勝
総体:全国大会3回戦敗退
選手権:全国大会2回戦敗退

▽2015年ピックアッププレーヤー
【MF原岡翼】
 U-18日本代表コンビ、一美、野田に大きなスポットが当たる中、サイドを主戦場とするドリブラーはチームにとって不可欠な存在へと成長。プリンスリーグ九州では17ゴールを挙げて見事得点王獲得。チームの3年ぶり優勝、そしてプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。  

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