2月の3年ぶり新人戦制覇を皮切りに、埼玉県高校サッカー界においてインパクトを残した2015年シーズンの西武台。5月の関東大会、そして7月の総体と立て続けに王座を極め、県内3冠を達成した。４冠を目指した選手権では県大会決勝で涙をのんだものの充実のシーズンを過ごしたと言えるだろう。

　攻守に強力な布陣が整ったチームの中で、一際目を引いたのは攻撃を牽引した3トップ。背番号10を背負ったFW川田航平を中央に据え置き、FW橋本陸、FW新行内一輝と突破力を持つ両翼が迫力満点の攻撃を披露。激戦区埼玉を勝ち抜く大きな原動力となった。

　迎える2016年シーズン、トーナメントコンペティションにおける王座防衛、さらには今季3位に終わったS1リーグ優勝はもちろんこと、全国を視野に入れた戦いとなる。今季から主力に定着したMF今井祐太朗やDF丸山敦司らを中心により強度を高めたチームへと成長が期待される。

▽2015年主なシーズン戦績
リーグ戦：埼玉県1部リーグ3位
総体：全国大会2回戦敗退
選手権：県大会準優勝

▽2015年ピックアップゲーム
第94回全国高校サッカー選手権埼玉決勝トーナメント準決勝　vs昌平（埼玉）
観戦記事：「西武台、昨年王者・昌平を下し、全国まであと一つ！」

▽2015年ピックアッププレーヤー
【FW橋本陸】
　新行内、川田と共に強力3トップを形成。力強い縦への突破や、得意の左足から放たれるシュートやチャンスメークは目を見張るものがあった。主将を務めたDF小川匠と攻守の要を担い、チームを鼓舞する姿勢が印象的。