8月3日に開幕を迎える全国高校サッカー総体。高校サッカードットコムでは地域ごとに注目校を紹介!第6弾は【九州・沖縄編】!

 昨年の山梨大会では九州勢の勝ち上がりが大きな注目を浴びた。04年の国見(長崎)以来、10年ぶりとなる全国総体制覇を九州にもたらした東福岡(福岡)を筆頭に、準優勝の大津(熊本)、そして海星(長崎)、鹿児島実(鹿児島)と実に半数を占める4チームがベスト8入り。高校サッカー界に九州勢復権を印象付けた。そして迎える今大会も注目校目白押しの九州ブロック。まずは連覇が懸かる東福岡から取り上げたい。

 MF中島賢星(現横浜F・マリノス)、FW増山朝陽(現ヴィッセル神戸)ら圧倒的なタレントを多数擁し、作陽(岡山)、青森山田(青森)ら名立たる強豪を連破。全6試合で26得点5失点と抜群の数字を残し、17年ぶりの栄冠を手に入れた前回大会から1年。昨チームと比較すれば未だ発展途上であることに間違いないものの、王者東福岡の強さは今年も健在だ。前回大会優秀選手であり、今季から主将を務めるMF中村健人やU-18日本代表候補GK脇野敦至ら戦力は揃い、福岡県予選では準決勝東海大五戦で8対1の大勝。衝撃的な圧勝でプリンスリーグ九州参戦校を退けると、決勝ではMF鍬先祐弥の決勝ゴールで筑陽学園に競り勝ち県内4連覇を達成。また、その後行われた九州大会でも大津鵬翔を下して3年連続となる頂点に登り詰めた。また、プレミアリーグWESTでもクラブユース勢に負けず劣らず健闘を見せている。8試合を終えて首位セレッソ大阪U-18と勝ち点5差の4位とまだまだ逆転優勝も射程圏内だ。好調を維持する王者、さらにコンディションを高め全国総体史上7校目の連覇へ挑戦する。

【次のページ】 前回大会準優勝の大津、悲願の日本一へ挑戦