【星稜vs日大藤沢】

日時:1月10日 12:05kick off
場所:埼玉スタジアム2002

-展望-
 監督不在という逆風を力に変えて3年連続での4強入りを果たした星稜と怒涛の快進撃で初の4強を手繰り寄せた日大藤沢が激突。初の日本一へあと2勝と迫った両雄の対峙は激戦必至。

 まずは前回大会準優勝の実績を誇る石川県代表星稜。注目の初戦、ゴールこそ奪えなかったものの強力FW岩元颯オリビエらを擁する鹿児島城西の攻撃をCB鈴木大誠らを中心にシャットアウトするとスコアレスで迎えたPK戦の末競り勝ち16強進出。続く3回戦では米子北を2対1、準々決勝で履正社を1対0で連破し今年もまた“ラウンド4”の舞台へ駒を進めた。大会前の交通事故により名将河崎護監督が不在となるアクシデントを乗り越えて勝ち上がりを見せているチームを支えるのは両サイドの躍動。左MF阿部雅志、右MF藤島樹騎也と星稜が誇る自慢のサイドアタックを牽引している。3回戦の米子北戦では、阿部のドリブル突破による御膳立てから藤島が決めて貴重な先制点を奪うなど2人から生まれたチャンスは数えきれない。この両翼が君臨するサイドの攻防は迎える準決勝でも譲れないポイントとなりそうだ。また堅守からリズムを作り出すことも彼らにとっては重要な要素。FW牧野寛太らが形成する3トップが脅威となった履正社との準々決勝では圧巻の無失点勝利。守護神坂口璃久を最後尾に据え連動した守備と球際のハイプレスを継続し勝利をもぎ取った。これまでの戦い同様、準決勝でもまずは落ち着いた立ち上がりから先攻逃げ切りの形が理想的なゲームプランとなるだろう。前回大会のリベンジを果たすべく2年連続のファイナルを狙う。

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