9月14日に開幕した第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会もいよいよ戦いは佳境へ突入。準決勝全4試合を大展望!!第2弾は激戦続くBブロック2試合!

■都立東久留米総合対國學院久我山
 今のチームに漂う3年前と同じ風格。総体、選手権と激戦の東京を制して全国への挑戦権を得た11年以来の大舞台へ、都立東久留米総合が準決勝に臨む。今季T2リーグでも激闘を演じてきた“ライバル”多摩大目黒を延長の末逆転で下した初戦で掴んだ手ごたえは計り知れない。続く2回戦で東京成徳大高を3対0で難なく退けると、準々決勝では関東王者都立駒場にも100分間の激闘の結果、爆発的な攻撃力で勝利を収めた。
 次なる強敵、絶対王者に負けず劣らない完成度の高さを誇る4-4-2の布陣の中で最前線に君臨する朝倉一寿、今村優太の両FWは相手DFにとって大きな脅威となる。準々決勝ではそれぞれ背負う番号の数だけネットを揺らした3番と2番の活躍はチームを決勝の舞台へと導くことはできるのか。これまでの戦い同様、積極的にゴールを狙う姿勢を貫く攻め勝つサッカーで勝機を探っていきたいところ。

 そんな都立東久留米総合の前に立ちはだかるは、連覇を目指す國學院久我山。初戦で駒込を7対0の圧勝で下すと続く準々決勝では駿台学園に2対0で勝利を収めた。駒澤大学高等学校国士舘、同じBブロックで覇権を争うことが予想された成立学園など有力校が相次いで姿を消していく中、ここまではまさに順調な勝ち上がりとなっている。
 攻守においてより連動性が求められる3-4-3の布陣で目指すは美しく勝つこと。そんな王者の美しい勝利をここまで支えてきたのは何といっても安定した守備陣。プリンスリーグ関東でも奮闘してきたリーグ屈指の守備陣はこの選手権でも2試合を終えて無失点と、対戦相手、都立東久留米総合にとって崩すことはそう簡単ではないだろう。慣れ親しんだ西が丘で國學院久我山は決勝進出を果たすことはできるのか。西が丘に集うサッカーファンを魅了する好ゲームに期待が集まるこの一戦、11月9日13時からのキックオフが予定されている。

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