「オレたちを見に来い!」今回は高輪高校へとやってきました。といっても、学校は泉岳寺のお隣、港区ど真ん中!思いっきりボールを蹴るには少し気が引ける…というわけで、よく利用するという天王洲にあるグラウンドでの練習にお邪魔してきました。
高輪高校は国公立大や私立難関校の合格実績が高いバリバリの進学校ながら、スポーツも盛ん。サッカー部も常に上位に顔を出します。2014年の選手権東京都Aブロックでもベスト16入りしたのは記憶に新しいですね。そんな高輪高校サッカー部を率いる竹原監督にまずお話を伺いました。

竹原監督と佐々木さん

佐々木:一番最初入ってきて驚いたんですけど挨拶がひとりひとり徹底されていますね。
竹原監督(以下:竹原):そこはきちっとやろうということで。先輩たちも含めてずっとやってきているので。

佐々木:素晴らしいですね。ずっとやってきているとのことですが、先生は高輪高校に着任されてどれくらいになりますか?
竹原:23歳から来てるから25、6年だよね。

佐々木:すごい!ずっと見てきているんですね、東京都の高校サッカーを。
竹原:そう。最初なんか部員7人とかでしたね。今なんかは40人いるけど、それはここ1、2年くらい。その前は20人とか、どこの大会行っても一番少なかった。今は中3もいるから40人ちょっとくらいかな。除けば32、3人。外部の子は今の高2だけ。1年生からは、中学からの持ち上がりの内部生だけ。元々がそうだったから、出だしが7人と少なかったわけです。

佐々木:じゃあまた内部生だけに戻ったってことですか?
竹原:そう。戻った。だから人数が少なくなってきた中でやっていく。中高一貫校といっても部活はなかなか続かないんだよね。中学なんかは3学年そろうと60人くらいいる。でも高校上がると半分以下かな。高1も10人、中3も10人。で、高2が23人くらいいるのかな。

佐々木:綺麗に半分ですね。ところで、練習もユニフォームでやってるんですか?
竹原:練習着も兼ねてます。いろんな試合があるから、試合も含めて全部統一してやっている。管理も楽だしね。無くしたらお前の責任だろ、と(笑)。

佐々木:新チームはいつごろから発足されたんですか?
竹原:10月の頭で選手権が終わってその後からですね。すぐでした。新人戦も去年はベスト8まで行ったから予選免除されていたけど、今回は16だから免除されませんでしたから。

佐々木:東京は高校の数がすごく多いですもんね。
竹原:300ちょいあるからね。だから都大会に出るのがやっぱり難しい。だいたい予選で4試合、本大会行ったら上で5試合、全部で9試合ある。地区予選を勝ち抜くのが一番大変。何が起こるかわからないからさ。相手が開き直ってくるし、守りだけで5枚6枚とかで守られたらなかなか難しい。

佐々木:そこは強いチームの悩みどころですね。練習はいつもどこでやられてるんですか?
竹原:ここ北公園か天王洲の野球場のところ。でもその辺はこのあたりの高校生は取り合いだからね。あとは東京ベイのところも使ってますね。

佐々木:僕も社会人教えているんで使ってます。都内だとやっぱりこの辺ですよね。
竹原:あとは新小岩の私学事業団グラウンドか大井ふ頭か、駒沢か。でも駒沢はなかなか取れない。ここは比較的知られてないし、広さもこれだけあれば十分。学校はテニスコートくらいのスペースしかないからね。

佐々木:それじゃあ体育祭とかは…
竹原:外でやる。大井ふ頭とかグランド借りて。
佐々木:豪勢ですね(笑)

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