平成27年全国高校総体東京都大会は関東一の優勝で閉幕した。真夏の全国を懸けたトーナメントコンペティション、激闘の今大会を振り返る。

■東京都代表の座を獲得した関東一と國學院久我山

関東一は関東大会に続く2冠達成

 2校に与えられた全国総体出場権。掴み取ったのは先月行われた関東大会出場の2チームだった。2015年シーズン、ここまで東京における高校サッカーの主役を担う関東一は貫録の勝利と言ったところか。シードを得て2回戦から登場すると早稲田実業東京朝鮮中高級学校をそれぞれ僅差で退ける。極めつけは関東大会都予選決勝と同カードとなった國學院久我山とのファイナル。MF鈴木隼平のゴールで先制すると、殊勲の1点を守りきり3戦連続で1点差ゲームを勝ち切った。昨チーム同様、完成度の高いパスワークはさることながら、確実な守備から決定機をモノにするしぶとさ、あるいは勝負強さは全国の舞台でも大きな強みとなりそうだ。

2年ぶりの全国出場に歓喜の國學院久我山

 優勝は逃したものの、2位での全国出場を勝ち取った國學院久我山。前回大会優勝校の駒澤大学高等学校を2回戦で下すと、準決勝で迎えた都立東久留米総合にも競り勝って全国切符獲得。FW澁谷雅也ら昨季から主力を務める面々に加え、新戦力の台頭も著しく、ベンチにも好選手が揃うなど選手層の厚さが目を引いた。迎えるは過去準優勝1回、8強が3回と輝かしい実績が並ぶ全国総体。2年ぶりに挑む大舞台での活躍に期待したい。

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