本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。

【vol.30実践学園(東京)】
 先日開幕を迎えた高円宮杯U-18サッカーリーグ2015東京T1リーグにディフェンディングチャンピオンとして臨む実践学園は開幕から好調を維持している。ここまで多摩大目黒都立東久留米総合とT2リーグからT1リーグへと戦いの場を移してきた昇格組を連破。格の違いを見せつける形で開幕連勝を飾り(第2節終了時点)、連覇へ好発進と言ったところか。

 振り返ればリーグ戦で強さを見せつけた昨シーズン。4バックを形成するDF陣を中心にリーグ最少失点を誇った堅守を武器に、第16節東京朝鮮中高級学校戦で黒星を喫するまで無敗を維持。全18試合のうち16試合で先制点を守り切り勝利を収めるなど「先行逃げ切り」の形が定着した実践学園はDF渡辺東史也やDF新井直人、DF橋本康平らの活躍が目立ち見事初優勝。駒澤大学高等学校帝京横河武蔵野FCユースといった並み居るライバルとの争いを制して東京の頂点に登り詰めた。

 

【次のページ】 リーグ戦とは対照的に悔しい結果に終わった“一発勝負”の戦い。