本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。

【vol.6鹿児島実業(鹿児島)】
 過去には2度の選手権優勝を誇りながら、全国の舞台から遠ざかっていた古豪鹿児島実。しかし、かつての輝きを失っていた鹿児島の名門は今、大いに復活を予感させている。

 2014年シーズン、就任3年目となった31歳の若き監督、同校OB森下和哉監督は鹿児島実伝統の貪欲に走り勝つスタイルに加えて、ドイツ1部所属のボルシア・ドルトムントが実践するハードな守備戦術、「ゲーゲン・プレッシング」を導入。新戦術を採用し、FW前田翔吾、MF大迫柊斗ら前線の選手が攻守の核となったチームは堅守速攻という強力な武器を手に入れ結果を残してきた。

 確かな手応えを掴んで挑んだシーズンは新人戦、九州大会を立て続けに制し、総体でも9年ぶりに鹿児島県大会を勝ち抜くと、久々に降り立った全国で8強まで勝ち進む。全国優勝経験のある盛岡商らを撃破し、準々決勝で東福岡を相手に善戦した姿は強豪として名を馳せていた時代の貫録を感じさせた。

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