2月16日、ルヴァンカップ第1節の名古屋戦に途中出場し、早くもプロデビューを飾った。その1週間後のJリーグ開幕戦(アウェイでの広島戦)も交代でピッチに送り出され、30分間にわたって良質のパフォーマンスを披露。鹿島は最終的に0-3の完敗を喫しまうのだが、そんななかでもっとも輝いていたといっても過言ではない。

 新型コロナウイルスの影響で、公式戦がすべて延期になっているが、この期間を使って行われているトレーニングマッチでも持ち味を随所に発揮。自身の存在価値を目に見える結果で示している。

鹿島では、これまでの主戦場である真ん中ではなく、右サイドハーフに入ることが多い。攻守両面での動き方や役割が異なるものの、前向きに取り組んでいる。

特筆すべきは、得点感覚のよさだろう。右サイドから中央にかけて斜めに走り込み、パスを受け、ゴールに絡んでいく。そういうシーンが少なくない。

タイミングのよい動き出し、正確なファーストタッチ、そして決めきる力。上質なプレーの連続によって得点が生まれている。

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