後半最初のチャンスは、前半の終盤に良い形で終えた東京朝鮮中高級学校。
後半7分、相手のボールを奪った、MFキム スンミョン(3年)が素早く中央を攻め上がり、右サイドに開いていたFWリャンヒョンジュ(2年)にパス。これを、カットインから、左足でシュートを放つも僅かに逸れ、枠を捉える事はできない。

 東京朝鮮中高級学校に流れが傾くかと思われた後半20分、試合が動く。

 右サイドを崩した、関東一MF鈴木隼平(3年)が深い位置から、FW 岡崎仁太郎(3年)にピンポイントクロスを上げると、これを頭で決め関東一が待望の先取点を挙げる。

 この先取点で勢いに乗る関東一は、後半28分のFKのチャンスでFW冨山大輔(2年)が直接これを沈める。瞬く間に関東一が2-0とリードを広げ、流れを引き寄せかけていた東京朝鮮中高級学校には苦しい展開となる。

 その後、東京朝鮮中高級学校は、FWリャンヒョンジュ(2年)を中心に攻め込む場面を作るが、セカンドボールを相手に拾われ、厚みのある攻撃を作り出せないまま時間が過ぎていく。

 試合終了間近にセットプレーから、東京朝鮮中高級学校は意地の1点を返すも万事休す。

 2-1で逃げ切った関東一が全国への切符を掴んだ。

(取材・文=光森圭佑)

▽大会日程・結果
2015年 高校サッカー総体(インターハイ)東京都