一方、白のユニフォームに身をまとった桐蔭学園のスターティングメンバーは、17番GK寺澤悠大、ディフェンスは右から5番DF岩本卓也、4番DF原川凌太朗、12番DF吉田剛、19番DF嶽間澤佳祐。中盤は7番MF宍戸晃瑶、6番MF金子大樹のダブルボランチ、右へ11番MF平田一真、左へ16番MF若林龍。トップは3番FW森山翔介、20番FW瀬賀凛太郎。4-4-2のシステムを採用。7番MF宍戸晃瑶、6番MF金子大樹のダブルボランチが繰り広げる長短のパスを織り交ぜた展開で、桐光学園ゴールを脅かす。

 立ち上がり、互いに様子を伺いながらのスタートも、先に仕掛けたのは桐光学園。長身の24番FW鷲塚蓮にロングボールを集めながらセカンドボールを拾い、両サイドの10番MF西川潤と7番MF田中雄大が仕掛け桐蔭学園ゴールに迫る。押し込まれがちだった桐蔭学園も徐々に試合に入り、マイボールの時間を増やしていく。そんな中、桐蔭学園は前半15分、同16分と立て続けに決定機を作るも、桐光学園1番GK丸山拓郎がいずれもスーパーセーブ、ゴールマウスに鍵をかける。同36分桐蔭学園、ペナルティエリアへの仕掛けにたまらず桐光学園ディフェンスがファール。ペナルティエリアのギリギリ外で得たフリーキックを6番MF金子大樹が枠内へ蹴るも、またしても桐光学園1番GK丸山拓郎がファインセーブ。このまま前半終了かと思われた同39分桐光学園、24番FW鷲塚蓮が前線左サイドに流れて競ったこぼれ球を自分で拾い縦へ仕掛ける。ゴールライン際まで運びキックフェイントで切り返し、中央フリーの20番MF田中彰真へグラウンダーのパスもダイレクトシュートはわずかにゴールの上へ外れる。前半はこのまま終了し、スコアレスのまま試合は運命の後半戦へ。

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