しかし、ここから三浦学苑がボール支配率を上げていく。ショートパスを主体に桐光学園ゴールへ迫るも、バイタルエリアでの崩しに精度を欠き決定機を作るには至らず。一方、桐光学園は長身24番FW鷲塚蓮にロングボールやロングスローを集めるも、セカンドボールを三浦学苑に拾われチャンスはごくわずか。そんななか、決定機をチャンスを作ったのは三浦学苑。同34分、フリーキックからヘディングで合わせるもボールはポストへ嫌われノーゴール。同39分、右クロスからボレーも桐光学園1番GK丸山拓郎がリスティングでゴールを割らせない。前半はこのまま1-0で桐光学園がリードし終了。

 後半立ち上がり、またしても牙を剥いたのは桐光学園。後半2分、左サイドを崩し13番DF國谷敦史が上げたクロスを24番FW鷲塚蓮が頭で合わせて追加点、2-0とリードを広げる。これで目が覚めたのが三浦学苑、怒涛の追い上げを見せる。同5分12番FW松尾凌我が一度はシュートストップされるも、こぼれ球を押し込んで1-2。同16分、12番FW松尾凌我が左サイドを突破し低いクロス、中央で15番MF杉山十揶が合わせて2-2、三浦学苑が同点とする。同20分、6番DF佐藤健のロングスローは一度弾かれるも再び広い、ワントラップから右足アウトサイドでループシュートを鮮やかに決め3-2、三浦学苑が逆転に成功する。しかし、桐光学園も黙ってはいない。同28分、途中から入った9番FW倉持快がゴール前で振り向きざまのシュートをニア上へ叩き込み3-3と同点とする。終盤、選手交代を駆使し攻勢に出た桐光学園だったが80分で決着はつかず、試合は延長戦へ突入する。

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