後半開始と共に、プレッシャーをかけたのは早稲田実業。6番高橋、7番土居が実践のキーマン7番前原と6番高須をしっかりと抑えボールを奪う。

 しかし、後半10分以降、実践学園の目が覚め遂に本領が発揮される。後半11分、実践学園10番武田がスルーパスに反応し、キーパーとの一対一を冷静にループシュート。早稲田実業2番吉岡がボールを掻き出そうと、滑り込むも、ボールは無情にもゴールに。待望の1点目が入る。後半21分には実践学園の7番前原から左サイドの山内にパス。山内のクロスは1度はGK関口が弾くも、10番武田がこれに詰めていて押し込む。更に後半26分、実践7番前原が右サイドの14番大関に展開し、大関のクロスを6番高須が押し込む。僅か15分間で、実践学園のエース武田と途中出場の大関が仕事をし、3-0と突き放す。

 なんとか巻き返したい早稲田実業は、後半28分に10番宮脇がシュートを決め、なんとか1点を返すも万事休す。3-1で勝利した実践学園が関東大会まであと1つに迫った。

(文・写真 石津大輝)