ハーフタイムに磐田北は「声を出していこう」と気持ちを整え、後半のピッチへと向かった。すると、43分に均衡が破れる。右サイドからDF4安田好輝がクロスを入れ、ゴール正面に走り込んだ山田が頭で合わせて磐田北が先制した。石川竜也監督が「ヘディングは絶対に負けない」と評価する3年生の力強い一撃だった。
勢いに乗った磐田北は47分、ゴール前の左寄りでMF10鈴木祥太がスルーパスを送ると、左サイドの山田が触らずに流し、裏へ走り込んだ松島がそのまま持ち込みシュート。追加点を奪い、試合の主導権を握った。松島は「目が合ったので走るだけだった」と語り、連携から生まれた美しい得点となった。

御殿場南 vs 磐田北
その後も磐田北は50分から78分まで6度の好機をつくった。御殿場南も粘り強く守り、集中を切らさず対応したが、反撃の形を作る時間は限られた。結局、試合はそのまま2-0で磐田北が制し次戦に駒を進めた。
試合後、磐田北の石川監督は「今日は3年生全員を使えたのが良かった」と語り、怪我でセンターバックを欠く中でも3年生が役割を果たしたことを強調した。前半は押し込まれて苦しい時間が続いたが、「後半はサイドからクロスを入れればチャンスがある」と伝えた指示がそのまま先制点につながった。
先制点を決めた山田は、9月から前線にコンバートされたばかり。「守備が得意だったけど、ゴールを決める意識でやっている。最近はすごく楽しい」と笑顔を見せた。追加点を決めた松島も「絶対に決めようと思っていた。自分たちのサッカーができた」と手応えを語った。
前日が体育祭だった磐田北。「みんなかなりはしゃいでいた」(石川監督)。それでも3年生が走り切り、声を出し、最後まで戦い抜いた。石川監督は「ずっとシード校に負け続けているので、なんとか食らいつきたい」と次戦への意気込みを語った。縦に速く、連携を生かしたサッカーで勝利した磐田北は17日のブロック決勝で名門・清水東と対戦する。
(文・写真=西山和広)
▽第105回全国高校サッカー選手権静岡予選
第105回全国高校サッカー選手権静岡予選

