
水口vs守山北
「昨年からキーパーの位置を見て、ロングシュートをよく打っていた。前が空いたらまずゴールという意識はずっと持っている」。そう話す酒井が遠目から積極的にゴールを狙いギャラリーを沸かせる一方、ロングボールを自陣に展開され、MF10竹内絢心(3年)にクロスバー直撃のシュートを打たれるなど隙も見られた。30分はそうした隙を突かれ、MF11片山颯介(3年)からのボールを竹内に決められた。
同点に追い付かれた水口だが、選手に慌てた様子は見られない。「昨年から出ていた選手がいるのはプラス。今日のゲームも1対1で(ハーフタイムに)帰ってきたのですが、落ち着いて後半に入ることができた」(夘田監督)。
流れを変えるため、「思い切ったカードを切ろうと思っていた」(夘田監督)水口は後半12分にFW11中井涼太(3年)とDF18岡根琉貴(1年)を同時投入。「前で起点を作るために大きい存在」(丸野)である中井がポイントになり、再び守山北のゴール前に入る場面を増やすと15分にはMF15野邑陽斗(3年)のパスから中井がゴールネットを揺らした。
直後の16分には酒井が右前方にフィードを展開。奥野が中に入れたボールを中井が合わせ、スコアは3-1に。このまま試合終了を迎え、水口が準決勝進出を決めた。全国の舞台を経験し、これまでの追う立場から追われる立場になったが、選手には前年王者という意識が感じられないと夘田監督は口にする。
「最高でした」と丸野が笑みを浮かべる全国の舞台に再び立つため、残り2試合もチャレンジャーとしてこの1年間積み上げてきた成果を発揮する。
(文・写真=森田将義)
▽第105回全国高校サッカー選手権滋賀予選
第105回全国高校サッカー選手権滋賀予選

