日大明誠は浦和の鋭い寄せと厳しいプレスに手を焼き、マイボールにしてもテンポ良くパスがつながらず、相手の守備網を切り崩す展開にまで持ち込めなかった。前後半を通じて唯一のビッグチャンスは前半24分、FW今井慶(2年)が守備ラインの背後に抜け出して放ったシュートだったが、GK吉澤匠真(3年)の好セーブにゴールを割れなかった。

 浦和ユースは後半も攻勢の時間帯を堅持し、3分に熊谷のパスを右サイドで預かった薄井が正確なシュートをゴール左隅に決めて2点目。終了間際の24分には、途中出場のFW山根且稔(2年)が白井から渡ったボールを蹴り込んで駄目を押した。

 新チームから指揮を執る浦和ユースの平川忠亮監督は、「浦和カップを6試合こなし、選手の組み合わせや攻撃と守備のコンセプトを確認できました」とし、3月半ばのドイツ遠征と合わせ「プレシーズンにやるべきことをやれ、いい形で(プリンスリーグ)開幕を迎えられそうです」と手応えをつかんだ様子だった。

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▽第43回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第43回浦和カップ高校サッカーフェスティバル