プリンス中国勢対決となった決勝

 24分には「良い形で要求ができて、周りと噛み合ったので良かった」と話す岸が鋭いオーバーラップでクロス。ゴール前のFW10太田修次郎(2年)が放ったシュートがCKを誘うと、ゴール前に入れたクロスをニアのMF23近藤稜真(1年)がバックヘッドで合わせて岡山学芸館が同点に追いついた。

 「相手の方が上でした。対人や守備の強さもそうですし、パスのスピード、フィニッシュの所で岡山学芸館の方が上回っていた」。瀬戸内の主将を務めるMF10長村星波(2年)が悔やんだ通り、以降も岡山学芸館のペースで試合は進む。守備で後手を踏んだ瀬戸内を出だしで上回ると28分には左サイドを上がったMF24青川凌大(1年)がクロス。瀬戸内のDFが跳ね返したこぼれ球を太田がヘディングで押し込み、一気に逆転まで持ち込んだ。

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▽令和5年度中国高等学校サッカー選手権大会
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