藤枝明誠イレブン

 後半に入っても藤枝明誠ペースは変わらなかった。迎えた10分、風に乗ったゴールキックは前線のFW9キング栄志まで届くと、すかさず思い切りのよいミドルシュートを放つとこれが先制点となった。その後も攻める藤枝明誠。押し込まれるアルビレックス新潟U-18の構図は変わらず、試合は1‐0で藤枝明誠が勝利をおさめた。

 「狙いとしては合格点をあげられます」と総括した藤枝明誠・松本安司。

 前半、風下の状況ながらも終始、相手になにもさせず、攻撃を仕掛けることができた。これは数字に表れており、シュート数は藤枝明誠13本(前半5本・後半8本)に対し、アルビレックス新潟U-18は0本と一目瞭然。それだけに追加点が欲しかった。松本監督は「個人の特長は出せましたが、前半、ダイレクトプレーがなかったのでもう少し球離れの速いプレーを見たかったです。後半はくどいというか・・・パスがひとつふたつ多く、もう少しシンプルにプレーしてもよかった」と振り返った。

 松本監督が指摘したシンプルさ。「まさにあのプレーでした」と話したようにFW9キング栄志の決勝ゴールに集約されているといえる。

       

(文・写真=佐藤亮太) 

▽第33回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第33回イギョラ杯国際親善ユースサッカー