後半も埼玉平成がボールを握る時間を多く作るが、山村学園は前半よりもボール奪取の回数が増え、迫力のあるカウンターで埼玉平成ゴールを脅かす。さらに途中から好調の大東を右サイドに変更し、前線にはFW9鳴海暁(2年)、左サイドにはMF2織田康太朗(2年)を投入しゴールを狙いにいくも、埼玉平成の堅守を崩せず。

 そしてついに終了間際に、均衡が破れる。埼玉平成がゴール中央を見事なパスワークで崩し、最後はMF8伊藤岳(2年)がゴールに流し込み、試合を決めた。

 この試合を指揮した埼玉平成の三島伸也コーチは「選手の足が動いていなかった」とポツリ。埼玉平成はインフルエンザの影響で学級閉鎖があり、練習を1週間できなかったという。「出場できるメンバーで戦い、試合は難しかったが、勝ち切ることができて良かった。選手たちが最後まで諦めずにゴールを目指してくれた」と選手たちを称えた。ギリギリの勝利で、準々決勝に進出した埼玉平成は同27日に所沢中央と対戦する。

(文・写真=古部亮) 

▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)