岡山学芸館スタンド(写真=寺田弘幸)

 「選手たちには“走り勝つ”“競り勝つ”“拾い勝つ”の三つをとにかく徹底してやろうと。それ以外のことは考えなくていいって話していましたけど、本当に最後まで体を張って戦ってくれた。玉野光南も体を張ってゴールを守ってきたので本当に緊迫した状態が続いたんですけど、田邉がチャンスをものにしてくれて良かったです」(高原監督)

 決勝点が生まれたのは61分だった。木村奏人がうまくポストになって10番の田口裕真が前を向いてPAに進入しようとしたところで、相手も必死に対応してこぼれたボールが田邉望の下に転がった。

 背番号11は右足を振ってDFの股を狙ったシュートは、相手DFに当たってリフレクションしてゴールマウスに吸い込まれていく。大舞台で勝負強さを発揮した田邉が「気持ちで押し込めたと思います。絶対に自分が決めて勝ちたいと思っていた」と笑みを浮かべると、田口は「やっぱり最後の最後は彼が持っていく。今日は自分が決めて勝ちたかったですけど、ああいう形でも決めてくるところはさすがだなと思います」と目を見張った。

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▽第102回全国高校サッカー選手権岡山予選
第102回全国高校サッカー選手権岡山予選