武南 vs 武蔵越生(写真=河野正)

 武南は前半11、13、16分に絶好の先制機を逃したが、17分に飯野がペナルティーエリア内で切り返すと相手DFに倒されてPKを獲得。松原がGKの逆を突きゴール右隅に決めて先取点を挙げた。

 飯野とSB齋藤瑛斗(3年)が右サイドからしつこくアタックし、前半だけで9本のシュートを放った。しかし何度もあった決定機をものにできなかった課題は残る。

 前半の武蔵越生は相手の守備陣形を切り崩す形をつくれず、シュート1本に終わった。前線の3人に縦パスを送る単調な攻めに終始し、工夫に欠けた。

 武南は後半に入っても攻勢を続け齋藤が4分と17分、松原が8分に惜しいシュートを放ったが、追加点を奪えないでいた。しかし21分、FW戸上和貴(3年)が左から強シュート。相手GKが弾いたこぼれ球を川上が決めて決勝点とした。

 旗色の悪かった武蔵越生だが、後半開始から出場していたFW黒沢佑樹(3年)が36分、MF森大地(3年)の蹴った左CKを蹴り込んで1点を返した。2分あったアディショナルタイムには、MF岸田琉誠(3年)が左足で巧みに狙った一撃は惜しくも相手GKにパンチングでセーブされ、続いて放った主将のMF佐藤祥太(3年)のシュートは、右に外れて追い付けなかった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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