『23 1/28を忘れるな』という横断幕が(写真=河野正)

 後半4分に右CKから、主将のCB清水聖那(3年)に危ういヘディングシュートを打たれたが、埼玉平成にも得点を許さず、これで1回戦から4戦続けて無失点勝利を飾った。

 指揮官は「たまたまです。今日は苦戦すると思っていたが、選手は関東大会を経験している相手によく食らい付いてくれましたよ」と少しばかり褒めた。

 その堅陣を引っ張る齋藤は初ゴールのご褒美まで届いた。「前線、中盤からプレスを掛けてくれるから、相手が攻め込んで来るコースを限定しやすいんです」と攻撃陣に感謝し、「反則しないことを心掛け、自陣深くに入られても我慢強く耐える守備をしていることが、4試合無失点につながっていると思います」と笑顔で答えた。

準決勝の相手は優勝候補筆頭の昌平だ。野崎監督が「どこまで通用するか楽しみ」と冷静に語る一方で、185センチの大型CBは「やってきたことを信じて戦えば勝てると思う」と闘争心をたぎらせた。

(文・写真=河野正)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選