駒澤大高も持ち前のパワーとスピードで度々ゴールに迫った(写真=多田哲平)

 延長後半もGK小森、DF5山口春汰(3年)とDF3富樫匠(3年)のCBコンビを中心に粘り強く守り、駒澤大高の猛攻を最後までシャットアウト。1-0で接戦を制して10度目の関東大会出場を決めた。

 「この代で結果が出たことがなにより嬉しい」と振り返るのは、修徳を率いる吉田拓也監督。この代は、吉田監督が中学時代から見てきた教え子や修徳FCジュニアで育った選手が多く、この日のスタメンも半分以上が修徳中出身だったとあって、指揮官の喜びもひとしおだ。

 それでも吉田監督は「難しさも感じました」という。「後半のようにオーガナイズしてやれば、もっと全然できたのに、前半のうちに改善しきれない僕の力のなさです。今日は最後にブライアンが決めたから勝てましたけど、前半のように同じことを繰り返してるようでは、おそらく全国のレベルでは負けるのかなと。でも、それが知れたのは良い経験。選手もスタッフも早い段階でチェンジしていくこと、マインドをセットすることをテーマにして進みたいです」と今後の成長を期した。

 一方で駒澤大高は惜しくも関東切符に届かなかったが、スピードとパワーはさすがのレベル。素早く相手を囲い込んでボールを奪っては、ダイナミックな攻撃につなげていた。MF7ボランチのMF7中澤聡太(3年)はスペースを埋めて相手の攻撃を防ぎつつ巧みにパスを捌き、DF18若田澪(3年)も攻守で存在感を発揮した。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度関東高校サッカー大会東京予選
令和5年度関東高校サッカー大会東京予選