決勝ゴールを決めた境FW小竹涼斗(写真＝矢島公彦)

　後半は更に前線からの圧力をかけ第一学院は境ゴールに迫るが、境の主将DF花島悠晟を中心にここまで無失点で勝ち上がってきた境のゴールネットを揺らす事ができず。このまま延長戦突入かと思われたが、終了間際に境のGK鈴木啓介の蹴ったロングボールに反応した途中交代で入ったFW11小竹涼斗がワンタッチでゴールに流し込み、決勝点を決め23年ぶりの決勝進出を果たした。

　劇的な勝利を収めた境の羽石監督は「中体連出身の選手が多く、ここまで勝ち上がれるとは、夢にも思わなかった。個では勝てない分、どれだけ束になって戦うかを考えて挑みました」とコメント。決勝戦についてコメントを求められると「ロールプレイングゲームなら無理な状況ですが、逆に開き直って、明秀日立さんの胸を借りるつもりで戦います」と話した。

　また、主将としてチームをけん引する花島は2時間後に行われる決勝戦に向けて「両足が攣りそう・・・。体は厳しいですが、諦めずに声を出して、得られる物があるようにしたい」と意気込んだ。

(文＝古部亮　写真＝矢島公彦)