対する29分、東京実業業も攻める。高い位置でボールを奪うと16番から前田航大へ。前田がそのままシュートまで持ち込むがGKに防がれてしまう。

 32分には都立東久留米総合。10本以上のパスを繋ぎそのポゼッションから11番のスルーパスに朝倉一寿が抜け出しシュートするがこれはGKがファインセーブ。さらにこぼれ球を9番が狙うが惜しくもゴールマウスの上へ。それでも攻め込む都立東久留米総合は35分、右サイド抜け出した永井恒輝の絶妙なクロスに朝倉が左足で合わせ3点目。

 その後は両チーム無得点のまま3対1、都立東久留米総合がリードし前半終了。

 2点を追う東京実業業は後半から16番、17番に替えて18番、19番を投入。すると5分、東京実業業が前田のミドルシュート。このファーストシュートは鋭い弾道だったがGKに阻まれる。11分にも前田が抜け出しシュート体勢にはいるがこれはDFに体を入れられシュートできない。更に13分FKのこぼれ球を13番が思い切ってミドルシュート。枠をとらえたがこのボールは都立東久留米総合GKがゴールを許さず。

 なかなかゴールに結びつかないもののその後も東京実業業の時間が続く。19分、前田のポストプレーから10番へ。弾んでいるボールをそのままジャンピングボレー。素晴らしいシュートだったがDFに当たり運悪くGKの正面に飛んでしまう。

 一方の都立東久留米総合は27分左サイド、永井から2番、最後は9番に渡りボレーシュート。入ったかに思われたがこのシュートは枠外、サイドネットで追加点ならず。

 互いに選手交代を経て迎えた35分東京実業業ゴール前混戦から何度もシュートを浴びせるがこれもゴールネットを揺らすことができない。すると38分都立東久留米総合は裏に抜け出した20番からのラストパスを、朝倉が冷静に流しこんで勝負あり。

 そのままスコアは動かず都立東久留米総合が4対1で勝利。お互い良さが出た好ゲームは最後の精度と戦術の相性で少しの差がつく試合となった。

(取材=佐々木竜太)

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