決勝点を奪ったDF白濱聡二郎(写真=松尾祐希)

 52分には途中出場のFW金本毅騎(3年)が左からのクロスに合わせてシュートを見舞う。惜しくもゴールに結び付かなかったが、直後の54分だ。左サイドでCKを得ると、MF和田健士朗(3年)が正確なキックでゴール前に入れる。これをニアサイドでCB白濱聡二郎(2年)が頭で合わせた。「本当は僕が逸らして、後ろの人が決めるはずだったんですけど、ちょっとだけコースも見えていた」とは白濱の言葉。192cmの大型CBが咄嗟の判断でシュートに変えたことが功を奏し、チームに貴重な先制点をもたらした。

 以降もボールを支配し、攻撃の手を緩めない。追加点こそ奪えなかったが、リードを守って終盤へ。横浜FCユースも反撃を試み、キャプテンのCB池谷銀姿郎(3年)と192cmの大型CBヴァンイヤーデン・ショーン(3年)を最終ラインから最前線に上げてパワープレーを仕掛けてきた。だが、C大阪U-18はGK春名竜聖(3年)を軸に粘り強く守って得点を許さない。最後までリードを守り切ったC大阪U-18が13年ぶりとなるファイナル進出を手中に収めた。

(文=松尾祐希、写真=松尾祐希、多田哲平)