浦和東は堅固な守備ブロックを築いた(写真=河野正)

 前、後半とも聖望学園がやや優勢に進めながらも、浦和東は忠実な守備とカウンターで対抗し、0-0で80分を終え、延長に突入した。

 その前半7分だ。途中出場したFW平野直樹のパスを受けた市原が、右足で強烈なミドルシュートをゴール右にたたき込み、これが決勝点となった。

 粘りに粘った末に惜敗した浦和東の平尾信之監督は、「相手のシャドーをある程度抑えるなど、守備面では成功しましたが、点を取る力が足りませんでした」と残念がった。

 一方、苦しみながらも初戦を突破した山本昌輝監督は、「やっぱり浦和東の守りはすごいですね。本間と市原にボールを入れてからチャンスを構築するうちの狙いを研究され、ストロングポイントを消されてきつい試合でした」と振り返った。

 今年に入ってから、埼玉県も多くの学校で新型コロナウイルスの感染拡大が相次いだが、聖望学園サッカー部もコロナの影響を受けた。春休みは遠征による強化を行えず、自前に人工芝グラウンドにチームを招待し、数試合のトレーニングマッチをこなしただけだった。

 指揮官は「試合を数多くこなし、経験を積みながらコンビネーションを高めるのがうちのやり方ですが、それができませんでした」と例年の同時期に比べ、選手の戦術習熟度やチームの完成度は低いそうだ。

 しかし戦力の上積みはまだこれからが本番で、魅力的な新入生の台頭も期待できる。

 山本監督は「守りを固められても打ち崩して得点できるよう、これからもっともっと質を上げていきたい」と今後を見据えた。

(文・写真=河野正)

▽令和4年関東高校サッカー大会埼玉予選
令和4年関東高校サッカー大会埼玉予選