市立船橋vs桐光学園(写真=矢島公彦)

 市船にとって待ちに待った追加点は後半の20分。キャプテンマークを巻くボランチの太田隼剛が、ねらいすましたかのような鋭いクサビのパスを打ち込む。そこで待ち受けていたのはMF土岐泰斗だ。巧みなステップで、相手をかわし、ゴールに突き刺した。その4分後には高橋のシュートのこぼれ球に反応したMF丸山侑吾が冷静にプッシュ。ダメ押しゴールを決めた。

 左右のスペースに精力的に流れ、攻撃の起点を作るFWの青垣翔、そこに連動していく中盤のライン。さらに押し上げる最終ライン。ボールを奪われたら、素早く回収するなど、攻守が一体となったコンパクトなサッカーを市船は展開した。マイボールにしても素早い寄せに苦しむ桐光学園は厚みのある攻撃が作れず、“1点”が遠かった。試合終了間際に左サイドから仕掛けたMFの齋藤俊輔が渾身のシュートを放つもバーの上を越えた。エースナンバーの10番を背負う松田悠世が、前半途中に負傷のために交代を余儀なくされた。その後の展開に少なからず影響したことは確かだろう。

(文=小室功 写真=矢島公彦)

▽第27回船橋招待U-18サッカー大会
第27回船橋招待U-18サッカー大会