厳しいマークを受けながらも切れ味鋭いドリブルをみせた近大附9番FW椿原詩温(写真=会田健司)

 そこから次々と交代カードを切る近大附。対する履正社も2トップに変更。両チームが陣形を変えながら先制点を狙う。

 しかし両チーム集中を切らさず、シュートまで行けないまま時間が経過。アディショナルタイムにには履正社が押し込み、5番MF徳山亮伍の逸らしから4番DF東尾大空が決定機を迎えるもシュートは枠の上に外れ、ここで後半終了のホイッスル。両チーム無得点のまま勝負は延長戦(10分×2)に突入する。

 近大附は延長前半から準々決勝で披露した秘密兵器、ロングスローが武器の28番DF前田義春を投入。0-0のまま延長後半を迎えると82分、近大附は左サイドから前田がライナー性のスローインを入れ、こぼれ球を途中出場の20番MF高下麻実が右足でダイレクトシュート。しかし、高下の強烈なシュートは僅かに右に外れゴールならず。

 結局延長でもゴールは生まれず、試合はPK戦へ。先攻の履正社が5人全員が成功させると、3試合連続のPK戦となった後攻の近大附は3本目を失敗。履正社が5-3でPK戦を制し、決勝に進出。見事に5大会ぶり4回目の全国大会出場を決めた。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選