SBながらゴール前に飛び込み決勝ゴールを決めた興國6番DF古瀬夢叶

 押し込みながら課題であった2点目を奪い切った。 

 「宮原がマークされた時の打開策を今年はずっと準備してきました。狙ってやっていた事がグラウンドで上手く出ました」と内野監督も振り返ったように、両ワイドが抑えられながらも、内側からゴールをこじ開けた。

 そして3試合連続無失点とはいかなかったものの守備の安定感は抜群で、阪南大高に追加点を許さなかった。

 前回大会王者も下し、全国に王手をかけた興國。「次勝たないと意味がない」と内野監督は次戦に意気込み、上野は「興國はインターハイでまだ全国に出れていないので、次も自分がゴールを決めて勝ちたい」と力を込めた。

 一方、5大会連続の全国大会出場を逃した阪南大高。しかしこの試合では3人の1年生が出場機会を掴むなど新しい戦力も出て来ている。昨年成し遂げられなかったプレミア昇格や選手権予選2連覇に向け今大会で戦力の上積みも出来た。ここから大阪王者の逆襲に期待したい。

 (文・写真=会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選